では第2回です。今回は「なぜ校正をするのか?」
という点について触れて行きたいと思います。
ISO9001の観点からすると「監視機器及び測定機器の管理」
”定められた間隔又は使用前に、国際又は国家計量標準にトレース可能な計量標準に照らして校正又は検証する”となっています。
つまり、校正の必要性は、ISO9001の要求を満たす目的だけではなく、自社製品の品質・仕様の確保・保全のためにも必要となるものです。
計測機器は経年変化等により誤差が生ずることがあります。
その誤差が測定精度に影響しないことを確認するために校正する必要があるのです。
ISOでは校正周期(校正期間や有効期限)は決められてはいません。
しかし、校正は、定期的に行うのが原則です。
校正を定期的に行うことで、校正期間中の計測機器の状態を確認・立証することができます。
貴社の製品は、その計測機器で検査され、判定基準に適合している事を「校正作業」で確認することで、製品の品質が確保・保全されたことを間接的に立証しているのです。
次回は、第3項!お客様から、非常に多くご質問をいただきます。「校正周期の決め方」について記述して行きたいと思います。
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ISO9001の管理者(品質管理者)様向け「校正」概説
1.校正とは
2.校正をする理由
3.校正周期の決め方
4.機器管理
5.校正証明書類(トレサ三点セット)とは
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第1章:上位標準器の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第2章:校正環境の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第3章:人員の準備について
6.測定機器の校正を社内で行うためには 第4章:メーカー校正と外部(業者)校正の違い
7.校正業者による評価で不適合が認められた場合